積極的後進

後ろ向きに全力ダッシュ

鉄のラインバレル完結

ついに鉄のラインバレルが完結した.
また一つ,楽しみにしていたロボット作品が終わりを告げるのかと思うと少し寂しい気持ちになる.

ラインバレルと言えば,アニメと原作漫画ではシナリオが随分違ったことで印象深い. とはいえ,アニメの方のシナリオも僕としてはそれとして楽しむことが出来た. 原作漫画のシナリオは結構ヘヴィな部類だと思うけれど,アニメの方も若干マイルドになったとは言えそこそこヘヴィだと思う.

そして原作漫画はそのヘヴィさを最後まで持ったまま,ついに主人公の早瀬浩一が”正義の味方”であることを貫き通した. 最初は力を持って増長するだけだった少年が最終的にどこに行き着くのか,是非とも読んで確かめて欲しい.

また,原作漫画版は数年前にスーパーロボット大戦UXでシナリオが途中(21巻くらい)まで再現されたことも注目しておきたい. 何故注目するかと言うと,原作により感情移入できるからに他ならない. 原作のアツい名シーンがアニメ版のキャストによって再現される様は,1ファンとしてもプレイヤーとしても胸に来る. まさにスパロボの醍醐味と言えるだろう. ぶっちゃけた話,ラインバレル作中でも一番の盛り上がりを見せる部分がボイス付きで再現され,UXストーリーのターニングポイントの一つにまでなっているのでこれを体験しないのは損だ.

併せて書くと,スパロボUXはストーリーの優秀さで非常に評価の高い作品である. ラインバレル序盤では”想像する”がキーワードになっているが,UXはユーザーの想像の斜め上を行き,度肝を抜くような展開が待っている. ラインバレルファンはプレイの価値があるだろう.

ラインバレルはメカニックの描写も割と好きなのだが,この辺のノウハウは同じ作者のULTRAMANにも活かされている. ウルトラマンも好きな僕としては,こちらの作品も今後が気になるところである.レオは出てくるだろうか.

最初から最後までアツさを失わなかった名作,鉄のラインバレルは是非書庫に加えておきたい.