積極的後進

後ろ向きに全力ダッシュ

追い詰められ過ぎると自分がヤバい状態だってのは自覚できないしできても治せない

更新頻度がクソ遅いので大学編入時の記事も結構まだ上の方にあった.
大学院入試が終わったので色々と書いておく.
僕のような高専からの大学編入生や,普通に大学院を目指す学生の参考になればいいなと思う.あとは僕自身の振り返り用.

  • 大学院入試を目指す各位へ

僕は大学編入も胡散臭い推薦システムを使わなければ受からないくらい,致命的に数学ができない.
研究で数学とステゴロファイトをすることになっても数学ができない.でも研究でやらなかったらもっとできなかったと思う.
編入してから専門分野の成績は随分とマシになったことが救いだった.それはともかく.


大学院入試は結構特殊な世界なので,特に外部進学を目指すには色々と乗り越えるべき壁がある.
中でも大変なのは,その大学院のある大学の学部のカリキュラムを調べて自分の学習してきた内容とすり合わせをすること.
入試の過去問を参考にして対策を立てるわけだが,本番ではずされる可能性はもちろんある.僕はやられた.
情報工学では,専門分野以外に数学で学習内容にも結構差が出たりする.大きく分ければ同じ内容を学習しているのだが,学習のレベルが違ったりはザラにあるのでそこも自分で補正をしていかなければならない.
あと,基本的にその大学の学部生が優遇されるのは言うまでもないので(大学院大学は例外),外部進学は色んな意味でアウェーでの戦いになる.ここを念頭に置いてかなり早くから作戦を練るのをオススメする.
TOEICの点数が必要になるケースもあるので,情報と動きの速さ重点.

  • 半年

僕が受験勉強に本腰を入れることができたのは半年という時間だった.正直短いと思う.しかしこの半年がすべてだった.
進級に対して大いに手間取ってしまったというのもあるし,そもそも昨年度後期はかなりつらかった.今年もつらいと思う.
ようやく進級の切符を手に入れたのはいいものの,研究をスタートさせなければいけなかった.テーマを思うと事前の予備学習をかなり綿密に行う必要があったので,当然そちらにリソースを割り当てることになる.
結局,僕が受験勉強だけを行っていたのは春休みの間だけということになる.それ以前の僕にそんな余裕はなかったし,それ以後もパラレルな取り組みをすることになっていた.
その結果,受験に対する取り組みとしては不十分な点が多々あったものの,それでもどうにか成果が出たことは僥倖と言わざるを得ない.

  • 自分自身をマネジメントするということ

昨年度の冬あたりから,特に受験直前に顕著だったのだけれど,タスクがあるのはわかっているのに全く体が動かないということがよくあった.
受験が終わってから知ったのだがバーンアウトという症状らしい.大きなストレスを持続的に受けることが原因とのことなんだけど,問題はそれに対して何も手を打てなかった自分にあると思う.
すべて終わった今だからこそ「絶対におかしい」と思うことができるが,その当時は「それでもやらなきゃ」という考えしか浮かんでこなかった.よく知らないけど,たぶんうつ状態の人とかもこんな感じなんじゃないだろうか.
割とライフハック的な記事も読む方の人間なんだけど,いざ自分が不味い状態に陥った時に何もできなかったのは今後に向けての大きな反省点だと思う.
人間,定期的にどうにかして「忘れる」ことが必要なんだなと痛感した.何かしらの娯楽を用いて「忘れる」ことで休養を取らないと肝心なところで力が出ないどころか,悪影響しか及ぼさない.そのためのコストは極力惜しんではいけない.
あと,毎日どこかで「切り上げる」ことも重要だと感じた.毎日を限界まで使う設定で頑張れるのは最初の3日が限界なんじゃないだろうか.
何かで読んだけど,体調不良やスランプ,バーンアウトまでを踏まえたスケジューリングやセルフマネジメントをしてこそ一人前なのかなと思う.ずっとトランザムはできない.太陽炉も積んでないし,俺はガンダムにはなれないし.

  • これから

そもそものビハインドを崩すことができず結果を見れば大願成就ならずということになるのだけれど,それでもどうにか結果をつかむことができたので本当によかったと思う.
しかし,その結果以上に過程にも大きな問題があったことを僕は忘れるわけにはいかない.割と精神論的なやり方を今までずっとしてきたのだけれど,ついに限界が来たんだと思う.もっと賢く,怠惰にやれる仕組みを自分なりに作っていかなければ今後また同じことをやらかすだろうし,次は無いのだろう.


でも,安定コースを放り投げて今の進路を選んだことだけは後悔していないし,今の結果にもある程度の満足はしている.大事なのは次だと言い聞かせ,下宿に戻ってから頑張るとして,今日は飲みに出かけたいと思う.