積極的後進

後ろ向きに全力ダッシュ

免許合宿を終えて

8月も半ば。
気がつけば夏休みも半分をとうに過ぎた頃。

私は帰ってきた!!!!


山形まで免許合宿に行ってきました。
普通免許です。

「今年の夏が一番時間があるタイミングだろう」ということで行ってきました。
両親に借金をして申し込んだのでこれからは地獄の返済生活です。
利子がないのが救い。


運転免許は最終的には地元の免許センターで取得することになるのですが、卒業するためには
特定時間以上の技能・学科の訓練が必要。ということで。
16日間という比較的長い時間(それでも最短)を山形で過ごしました。
短いようですが、毎日教習で充実はしていました。

今回これに申し込んだのは他にも意味があって、ズバリ「来年以降の予行演習」です。
ご飯は用意してもらえるプランだったのでそこだけは考えなくてもよかったですが(一人暮らしだとそれが一番大きいファクターだけどね)、
その他に「自分の力で生活をするとはどういうことか」を疑似体験する目的もありました。
それでも、友達と同室なので完全に一人というわけではありません。


そういうことを考えながら教習に赴き、その結果僕が何を得たのかというと、「一人で立ち向かうことの怖さ」を知れたことだと思っています。
つまり、今までの環境をガラッと変えて、一人で考えて行動し、困難に挑まなければならない。
その辛さを思い知った気がします。

何が困難だったのかというと。
僕にとって路上教習は楽しいものでしかなかったのですが、それに至るまでの仮免試験に向けてが、僕にとっては苦行でした。
具体的にはS字カーブが上手に攻略できなくて、脱輪の恐怖があったわけです。
(ご存じない方のために。脱輪は実際の路上走行では事故に相当するので、一度やらかすだけで試験不合格がほぼ確実となります)

結果的に試験では無事に脱輪もなく通過し、なんとか仮免をゲットすることができたわけですが。
前々日くらいからずっと不安を抱えて生活していました。

これは来年以降の生活にも全く同じように当てはめて考えることが可能で、定期試験や、いずれ考えなければならない
院試という困難に対して、如何に立ち向かっていくのか、自分をどのようにもっていくのか。
それを体験し、考えることができた。
きっと、この夏一番の収穫と言えると思います。
まだ夏は終わってませんけどね。


また、同時に、「自分は決して孤独ではない」ということを改めて感じさせてくれる出来事でもありました。
毎朝、母親からのメールが送られてきていたわけですが、僕の返事から、正確に精神状況を見ぬいてきました。
更に、それを母親から聞いたのか、普段滅多にメールなどしない父親からもメールが。
そこには、詳細なアドバイスと、「必ずなんとかなる!気持ちを大きく持て!」と一言添えてありました。

僕は先日20歳になりましたが、まだまだ親離れできない子供であることを思い知り、悔しさを噛み締めると同時に、大きな安心が心を満たしていくことを実感しました。
きっとこの先僕は困難に立ち向かうたびにこの言葉を思い出すでしょうし、もし自分に子供ができたなら、きっと同じ事を言うと思います。
僕にとってはそれほどの意味をもつ言葉となってしまいました。


僕は男です。
いずれ、親のもとを離れて生活しなければならないとは子供の頃から思っていましたし、現実としてその時はあと8ヶ月ほどで訪れます。
そうなってしまえば、良くも悪くも一人です。困難には一人で立ち向かわねばなりません。
しかし、決して孤独ではない。
自分の事を想ってくれる人がいるとわかるだけで、それは大きな力になるのではないでしょうか。

それと。
多少な困難くらいじゃ動じない、大きな男になりたい。
自分の未熟さを痛感した、そんな16日間でした。