積極的後進

後ろ向きに全力ダッシュ

隗より始めよ

前のエントリから1年近くが経ってしまった. もう少し雑記的な使い方をしようと試みることにする.

就職した

前回のエントリ執筆時は学生だったが,ついに社会に出ることになってしまった. いろいろと困ったりすることも多いが,技術的な学びという点ではやはり現場に勝るものは無い. マイナスな話を書くとキリがないが,なんとかやっていきたいと思う.

アウトプットをしたい

このブログ然りなんでもそうだが,自分は「一定ラインのクオリティを担保してからアウトプット・公開したい」という欲が強いということに最近気がついた. ここで問題になるのは「一定のライン」が必要以上に高いことだ. モチベーションもそれに応じて高い状態を常に維持出来るのならば問題無いが,日常の生活の中でそれを行うのは当然難しい. その結果,肝心のアウトプットがそもそも行われない循環に陥ってしまう.

アウトプットは公開されてこそ意味があるので,とにかく数をこなすことを意識したい. 数が質を高めてくれると,まずはこの方針で行動したい.

とにかく

雑に何でもやっていきたい

海外に行ってきた

国際学会参加のために,生まれて初めて海外に行った. 初めてづくしだったので何もかもが不安だったけれども,色々と収穫があったのでよかった.

せっかくなので色々と所感を書き留めておこうと思う.

事前準備

海外ニュービーなので,事前準備として何が必要なのかを調べるところから始まった. パスポートと航空券が最低限必要ということはなんとなくわかっていたけれど,具体的に何をどういう感じで進めていけば良いのかわからなくて手探り感満載だった. 特にパスポート申請のときに,名前表記で窓口のおばちゃんに散々脅されたことは忘れられない.

ネットで調べたりボスが声をかけたりもしてくれたけど,詳しそうな人間に聞いてみるのが一番手っ取り早かったような気がする.

旅券の手配

旅行会社を通して準備を進めたので,航空券は会社経由で入手した. 今回の行き先は韓国のチェジュ島で,少し前までは関空からの直行便が出ていたけれど,最近になって無くなってしまったらしい. そこで,釜山経由で行くことになったけれど,その場合の手続きがどういう塩梅なのかというのもよくわからなかったし,多少高くついてもその辺を代行してもらえるのはありがたかった.

ホテルの予約

国際会議の会場がホテルだったので,そのホテルを利用することにした. 事前に予約の内容や利用するクレジットカードの情報などをFAXとかいうナウい手段で送りつけるのは中々にファンキーだった. 予約のために,事前に頭金を支払う必要があるというのは覚えておいて良いことだと思う.日本では経験したことのないルールだ.

その他の準備

曲りなりにもエンジニアなので,電源と回線が無いと生きていけない. というわけで,他の準備としては,wifiの手配をしておくと捗ると思う. simフリー端末を持ちあわせているなら,現地でsimを調達しても良い. その他,旅行保険や現地通貨の準備も必要なので適当に.

また,旅行保険は通常手続きに結構時間がかかるらしいけど,今回はネットで申し込めるタイプの保険を使用したので出発前夜に申し込んでも問題なかった.必要ないという話も聞いたけれど,念の為に仕込んでおいて良いだろう.

現地通貨は現地の空港で両替すると良いという話を聞いていたけれど,時間があったので関空で両替しておいた.こっちの方が日本語でやり取りできるから楽かもしれない. 現地通貨をどれくらい用意するかという観点からも,現地の物価情報を調べておくことは最低限やっておいてよかったと思う.

あと,だいたいの国において電源の規格が違うので変換プラグを,数種類用意しておくと良い. 今回,2種類のプラグを持って行っていなければ電源難民になるところだった(規格はあっているが,壁の穴の形状的にプラグがきちんと刺さらないというトラブルに見舞われた).

移動

飛行機

僕は飛行機に乗るときに毎回身体検査にひっかかる(今回も引っかかった)ので心配だったけど,それよりも入国審査の方が心配だった. 入国審査では,目的が観光ならあまり突っ込まれることはないけど,目的が会議だと逆にかなり突っ込んだところまで聞かれると小耳に挟んでいたからだ. ただでさえ不慣れな英語でその辺をうまく伝えられるかどうか非常に心配だった. 実際は,審査の係員と一言も交わすことなく終わった(顔写真と指紋は取られた).

また,今回はエコノミークラスを利用したけれど,長時間の搭乗の場合はかなり疲れる.正直に言って,乗り心地の良いものじゃなかった. 飛行機から降りる段階でボロボロになっていても仕方がないから,お金はかかるけど少し良いランクの座席を購入したほうが良いと思う.

大韓航空を利用したけど,機内でナッツが出てくるかどうかと思ったのは内緒だ.出てこなかった.

現地

基本的に移動はタクシーを使った. チェジュ島においては,タクシーの料金は安くて1500ウォン前後,高くても5000ウォンしないくらいだった.日本円にして150~500円なので,距離次第ということを考えても破格の安さだ.

空港からホテルまではバスを使った.1時間ほどの乗車だったけれど,日本円にして500円ほどだった.やはり安い.

滞在

目的が国際会議ということと,周辺に驚くほど何もなかったので特にホテルから出歩かずにいた.海外にきてそれはどうなのという気もしなくはない. その中で,いくつか思うことがあるので書いておく.

ホテル

今回は会場になってるホテルを利用したと上にも書いたけれど,カンファレンス会場としても使われるだけあって一泊の値段は少し高かった. 金欠学生なので,行く前こそ値段の高さに不満を覚えたものだが,実際に行くと考えが変わった. つまり,ある程度値が張るホテルを利用すると,サービスの質も高くて大変捗るということだ. ここでのサービスとは,部屋や食事などの諸々だけでなく,スタッフの質も含む.例えば,フロントにいるボーイをつかまえて「近くでオススメの観光地は?」「外で食事したいんだけど美味しい店知ってる?」なんていう質問をしても丁寧に,かつ親身になって応えてくれる. これは僕のような海外旅行ニュービーや初めてその土地を訪れる人間にとっては非常にありがたくて,滞在中はずいぶんとお世話になった. 額面だけで見れば確かに値段は高いけれども,投資と思えば十分なリターンがあったと思う. 高い金額を払うメリットを改めて感じた.

あいさつ

現地の言葉で簡単な挨拶は出来たほうがよかったと思う. 「こんにちは」と「ありがとう」を最低限言えるとほんの少しだけやりとりがスムーズになる気がする. 今回の訪問先は多くの場所で英語や日本語が通じるので問題なかったが,現地の言葉で挨拶するのは一つのマナーかもしれない.

まとめ

今回の一件で強く感じたのは「英語くらい使えて当たり前」であるということだ. 数カ国語を当たり前のように操る人たちがゴロゴロいて,あっちこっちでいろんな言葉が飛び交っている. そんな環境においては,せめて英語くらい使えなければ一切何も出来ないということを痛感した. 日本国内にいればそんなことはあまり感じないし,頭では理解できていることではあったけれども,実際に肌で感じるとインパクトが大きい. 母国語以外の言語でなければコミュニケーションが一切取れないという状況に陥ることは日本にいればまずないが,それ故に決定的な能力不足を思い知ったし,今後どのようにトレーニングをしていくのかが悩みどころだ. 学会での質疑応答にどうにかついていくのが精一杯の英語力では,まだまだ通用しないらしい.

また,海外旅行の準備などの知見が全く無かったのでその辺を得ることができたことも大きい. 旅行保険と電源の準備はうっかり忘れてしまうところだったし,次回からはこのエントリを読んで思い出せるようにしておきたい. あとは,免税で酒と煙草を買い忘れないようにすること. 国外の免税で買った煙草はやっぱり味が違う.

本場のUKロックとスコッチを楽しむという野望に一歩近づいた.

鉄のラインバレル完結

ついに鉄のラインバレルが完結した.
また一つ,楽しみにしていたロボット作品が終わりを告げるのかと思うと少し寂しい気持ちになる.

ラインバレルと言えば,アニメと原作漫画ではシナリオが随分違ったことで印象深い. とはいえ,アニメの方のシナリオも僕としてはそれとして楽しむことが出来た. 原作漫画のシナリオは結構ヘヴィな部類だと思うけれど,アニメの方も若干マイルドになったとは言えそこそこヘヴィだと思う.

そして原作漫画はそのヘヴィさを最後まで持ったまま,ついに主人公の早瀬浩一が”正義の味方”であることを貫き通した. 最初は力を持って増長するだけだった少年が最終的にどこに行き着くのか,是非とも読んで確かめて欲しい.

また,原作漫画版は数年前にスーパーロボット大戦UXでシナリオが途中(21巻くらい)まで再現されたことも注目しておきたい. 何故注目するかと言うと,原作により感情移入できるからに他ならない. 原作のアツい名シーンがアニメ版のキャストによって再現される様は,1ファンとしてもプレイヤーとしても胸に来る. まさにスパロボの醍醐味と言えるだろう. ぶっちゃけた話,ラインバレル作中でも一番の盛り上がりを見せる部分がボイス付きで再現され,UXストーリーのターニングポイントの一つにまでなっているのでこれを体験しないのは損だ.

併せて書くと,スパロボUXはストーリーの優秀さで非常に評価の高い作品である. ラインバレル序盤では”想像する”がキーワードになっているが,UXはユーザーの想像の斜め上を行き,度肝を抜くような展開が待っている. ラインバレルファンはプレイの価値があるだろう.

ラインバレルはメカニックの描写も割と好きなのだが,この辺のノウハウは同じ作者のULTRAMANにも活かされている. ウルトラマンも好きな僕としては,こちらの作品も今後が気になるところである.レオは出てくるだろうか.

最初から最後までアツさを失わなかった名作,鉄のラインバレルは是非書庫に加えておきたい.

久々に技術ネタをオンラインに投げた

先週1週間くらい悩みに悩んでようやく解決した件について,qiitaに残しておいた.
このブログに書いておいてもよかったのだけれど,僕自身がqiitaをよく利用するので,僕から何か返せるものがあればいいなと思って敢えて向こうに投稿した.

のだけれど,やっぱり技術ネタをpostするのは緊張する.間違ったことを書いてしまったり,そういったことに起因して何か攻撃的な発言をされることを恐れているようだ.学会などに行ってもそういうことがままあるので,避け得ないことなのだと思う.

でもまぁ,せっかく発見したし日本語で触れられてない話題なので,何かの糧になればいいなあ.

はてなブログへ移行した

はてなブログへ移行した

長らくはてなダイアリーで細々とブログを書いてきたんだけど,最近Markdown記法を使うことが増えてきたのでブログもMarkdownで書ければ楽だなーと思っていた.

すると,先輩から有益情報が飛んできた.

流石パイセン.ひと味ちがうぜ.

というわけで,はてなダイアリーから移行することにしました.
相変わらず中身の無いブログを展開していきます.よろしくお願いします.

後輩を指導したけどしきれなかった話

後輩を満足に指導できる先輩になる,というのはとても難しいものだと痛感したお話.

ことのはじまり

今年もこのシーズンがやってきた.数多のB4・M2諸氏が卒論や修論の執筆,そしてその成果発表に追われるシーズンだ.
僕は今年度はM1で,高専時代を含めて卒論を2回執筆してきている.しかし,本格的に後輩を持ったのは今年度が初めてだった.

そこで,こちらのページを参考に後輩の卒論まわりを指導することにした.
教授に頼まれたことではないけれど,あくまで自主的に,しかし先輩としてはやっておくべきだと感じたことが動機だ.それに,後輩を指導する中で何か自分としても活かせる部分があるかもしれない.そういう目的もあって,自分なりにコミットしてみることにした.

実際にやってみた

参照ページに書いてある内容の30%も活かせれば良いな,くらいの心構えでスタートして,事実それくらいしか活かせなかった気がする.
僕に出来たことといえば.

  • スケジュールから逆算して彼らにマイルストーンを設定させること
  • 各種ドキュメントにおける文法の誤りを少し指摘すること

くらいだった.

最も難しいことは何だったかといえば,後輩が作成したドキュメントやスライド,発表の内容に対して具体的なアドバイスを提示することだった.例えば,発表の流れだったりスライドの内容についてもっと具体的な,踏み込んだ指摘をしてあげることができなかったことが悔やまれる.
参照ページにおいても,大学院生(修士)の役割はその程度だということで書かれているが,やはりもっと本質的な部分に触れておきたかった.
自分が行った指摘はそのまま自分に返ってくるという考えもあったので,出来るだけ具体的な指示や指摘を後輩に与えたかったが,僕の添削を受けた後に教授の添削を受けた彼らの原稿を見ると,僕が付けた修正指示線の量の10倍のくらいの量の赤が返ってきていた.
僕と教授の明確な力量差を示すと共に,先輩(大学院生)として後輩に何もしてあげられなかったのではないかという後悔がある.

今後を思う

研究室の先輩として後輩を指導するのは初めてだったという点を含めても,後輩たちにもう少し具体的な指導を与えられるようになりたい.つまり,研究のアドバイスをより積極的(かつ効果的)に,各種ドキュメントの添削や発表練習の指導をより細かに行えるようになりたいということ.そのためには,僕自身が修練を積まないとダメだなぁという結果になってしまった.
僕が僕自身の出した結果を見つめなおすことで,よりよい次に繋がると信じてやっていくしかないのだと思う.

研究内容などに踏み込んだ良いアドバイスをするのはホントに難しいが,せめてドキュメントの添削などはもう少しきちんとできるようになりたい.残り一年間の学生生活の課題である.